アバンセライフサポート・ファウンダーのつぶやき

価値観と人生観の違い

  ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻の開始から1か月が経ちます。日本で放送されるのは西側諸国からの報道のみ、ロシア側の弁明は偏執狂プーチン大統領とうそつきラブロフ外相の二人で、この対決はどう見ても 100 対 0 くらいロシア側が悪い。しかし、「100対0」は少し考えなければなりません。思い出してください。
  第二次世界大戦は日本が引き金となり、世界大戦になりましたが、その引き金を引かせたのは誰でしょう。歴史的背景は省きますが、時の近衛文麿内閣は何度もアメリカのルーズベルト大統領に戦争回避の会談を申し入れましたが、アメリカはこれをことごとく回避、1941年10月内閣は総辞職し、東条英機内閣が成立、西側諸国に追い詰められた結果、日本は12月8日の真珠湾攻撃に至ったのです。アメリカ側はもちろん予想していて、日本の攻撃を48時間前に察知、最新艦の空母ヨークタウンとレキシントン、巡洋艦等の新船は夜のうちに湾外に逃がし、残したのは古い戦艦ユタや老朽船ばかり、日本は奇襲で攻めたとして卑劣な日本像をつくり出し、アメリカは太平洋戦争を正義の聖戦とした例がありました。聖戦としたおかげで東京大空襲を始めとした日本各地での殺戮、原子爆弾までも戦争を終えるためには仕方がなかったとの理由付けになりましたね。私はロシアが正しいなどとは全く考えていません。ただ、「盗人にも三分の理」です。育った環境によって思考回路は違うのです。彼らの思考回路についても、そんな考え方もあるのだと残念ながら認めざるを得ません。

  50年程昔の話ですが、南極越冬隊が日本へ引き上げる時、ヘリコプターに犬を積むことが出来ず、あの寒い極寒の地南極に犬を10数匹残さざるを得ませんでしたが、日本人隊員の誰も犬を殺すべきだとは言いませんでした。翌年越冬隊が戻ると、「タロー」と「ジロー」の2匹だけが生き残っており、美談としてメディアで報道されました。残された10数匹が互いを食い合い、凄まじい生き残りゲームを勝ち抜いた結果、2匹が生き残ったなんて誰も言いません。私の好きなブラジルはヨーロッパ白人系文化を伝承した国ですが、「自分たちであれば、一緒に帰れないならまず犬たちを苦しめないように殺してから帰国する」と誰もが言います。なぜ生殺しにするのか。南極に残し、耐え難い苦しみを与える位ならなぜ早く楽にしてあげないのか。美談ではなく虐待だと言います。これが彼らの倫理なのでしょう。様々な考え方があるのですね。

  人間の考え方の基軸に「道徳」があります。これを互いに理解できていないと、日常生活まで苦しくなります。
ポルトガルがブラジルを植民地化した時、まず中心地に教会を建設しました。キリスト教的宗教観、人生観を教えることで、価値観、考え方の基準を一緒にしようと考えたのです。民族、道徳、宗教観が同じであっても、地政学、専制主義を目指すのか、民主主義を目指すのかの違いで全く交わらないのが今回のウクライナへの軍事侵攻ですよね。中国やロシアのように権威主義で社会の平安に重点を置き、生活が多少窮屈であっても不安はない生活を選ぶのか、それともヨーロッパやアメリカ、日本のように人生観や道徳、価値観も個人個人が決め、自己責任を基軸に社会を運営していくのか、そのままでは平行線でいつまで経っても折り合いがつかないですね。価値観、人生観が違うのですから。しかし、殺し合いを無限に続け、最後は地球環境まで破壊するのは勘弁して欲しいですね。

  

2022年03月31日(木)

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